もう14年前の話になりますが私がFIRE目指した理由は、一言でいうと警察官と仕事が辛すぎて脱出したかったから。になります。
警察官の仕事が辛い理由
警察官としての仕事の辛さは1つの記事では語り尽くせないほどたくさんありますが、ここではFIREしたいと思った主な理由について取り上げたいと思います。
FIRE自体は警察学校入校後1週間で目指すこととなりましたが、実際は警察人生の中で一番楽だったのは警察学校でした。
警察学校は約半年学校で寝泊まりをして、警察官として必要な知識や技能を学びます。
そこでの指導は、その時の私の人生の中で1番つらい経験となりましたが、それは辛くて長い警察人生の10年間の始まりに過ぎなかったのです。
超長時間労働
警察学校を卒業すると、まず初めに各警察署に配属され地域課に配属されます。
地域課というのは簡単に言うと、交番のお巡りさんです。
交番に配属されると、24時間制の当直勤務になります。

引用:新潟県警
表向きには24時間労働なのですが、私の所属した地域では1当直平均30時間勤務で長ければ36時間勤務になることも多かったです。
私が勤務2年目の実際のスケジュールは
午前7時出勤:地域課の部屋掃除、各課への書類配布、事務処理等
午前8時30分:朝礼
午前9時:勤務交代
午前9時~翌日午前9時:事件事故対応、交通取締り、職質、巡回連絡、警ら活動(パトロール)立番等
上記、24時間勤務の中には4時間の仮眠、4時間休憩が含まれ込まれ、労働時間も16時間としてカウントされていますが、実際の勤務休みなど取れる状態では無いぐらい、事件や事故を取り扱っています。1日の休憩時間が8時間の内平均して3時間取れれば良い方でした。
その勤務内で取り扱った事件事故は書類作成等して、各課に提出する必要がありますが、勤務中に作成する時間は極めて少なく、当直明け(非番)に書類作成をしなければいけません。
翌日:午前9時~午後3時(事件取扱量で時間は前後しますが、当時の平均時間):当直で取り扱った書類作成
午後3時30分帰宅
といったような流れです。
1日の勤務時間を計算すると休めた時間も含め約30時間となるのです。
更に、これに付け加えて窃盗事件、傷害事件、暴行事件等の現行犯逮捕に至らない事件や、送致まで至らない事件事故の報告書を作成しなければならず、その書類はかなりの数になります。
なので、休日にその書類を完成させなければ未決書類が貯まる一方なのです。
現在民間ではテレワークが普及していますが、警察で取り扱った情報は外部に持ち出し禁止なので、休日出勤が基本となっていました。
なので、ほぼ毎回の休日出勤をして、未決書類を即完成させる優秀な同期もいましたが、私は超長時間労働をして、休日も出勤しなければいけないと言う働き方が許せず、反骨心から休日はなるべく休むようにしていましたが、それでも月に2~3回は休日出勤していましたが、その生活だと未決書類が貯まり、最大10件の未決書類を抱えていたことがあります。
そして、組織内での評価は休日出勤に出てきて書類を早く終わらせる人がいい評価をされ、休日に出てこないやつはやる気がない奴というような雰囲気がありました。
そして、警察署類はデータ化されておらず紙ベースなので、その紙の量は高さ30センチ程溜まっていました。
ただ、これは各警察署とその地域の治安にもよるので、一概には言えませんが比較的に都市部に勤めている全国の警察官はこのぐらいの勤務をしているといえます。
同期が比較的楽な署に配属されており、非番は家で「笑っていいとも!」見れるぞと自慢げに話しており、本気で羨ましいと思っていました。(それでも約26時間ぐらい働いております。)
- 3日に一回の当直
- 月に3回の日勤(8時間勤務)
- 休日出勤(月2~3回、1回約5時間勤務)
これらを合計すると月の労働時間は平均して約350時間にも及び年間にすると4200時間労働していたことになります。

厚生労働省発表による、日本人の平均労働時間は2012年現在1765時間だったので、誇張抜きで私は平均の2.37倍労働していたこととなります。
それでもこれだけ働いてたら、給料も高いんでしょ?
と言う、疑問が聞こえてきそうですが、残業代は殆どつくことがなく、当時の私の年収は24歳で300万円後半でした。
この働いた時間に対して、年収を割ると最低賃金を優に下回っていました。
実際にこの計算式で最低賃金が超えるようになったのは勤務4年目の27歳の時でした。
民間だと残業手当がつくことがあると思いますが、警察官はつくことなどほぼありません。
そして、見かけ上の給料は高いですが、労働時間で考えると超低賃金長時間労働というのが実態です。
警察官の給料は額面では高いですが、労働時間を加味して考えると低くなることが多いのです。
命を張り国家と国民の奉仕して、その勤務内容は激務極まりないのにもかかわらず、この給料体系には疑問を投げかけずにはいられませんでした。
よって、私がFIREを目指した1番の理由は超長期労働でした。
FIREした理由は数多くある
とは言え、FIREした理由はまだまだ数多くあり、今度もブログ内で記事化していきたいと思います。
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